50代から【綺麗】になる方法!
50代から【綺麗】になる方法! > 脳の老化 > 気になる脳のしくみと認知症について

気になる脳のしくみと認知症について



<

成長する「脳」、衰退していく「脳」


お肌やボディ、髪の毛と同様に人の脳も老化していきます。
人脳はは生まれてから生後1年くらいの間に急激に成長し、それは多くの皺をもった形状や内部のネットワーク構造を見ると大人の脳と変わらないほどに完成しています。


脳が機能するにはシナプスが形成されることが必要です。
シナプスとは脳の神経細胞(ニューロン)同士を結びつけるインターネットのケーブルのような「接続部位」のことです。

新生児の脳にはシナプスはあるものの、まだ接続されていない状態です。
生後、シナプスは急激に増えて接続されて、接続されたところからまた増えていきます。

シナプスは新生児の時期から生後6ヶ月~12ヶ月にかけて急激に増え、その後は減っていくのです。
とはいえ、これはただ単に減っていくだけというわけではありません。

実際に生きている間はシナプスは形成されています。ただ、最初は作られる量が圧倒的に多かったのに段々と逆転して減っていく数の方が膨大に多くなります。

脳のしくみ

人間の脳は大きく分けて4つの部位から構成されて、それぞれの働きが違います。

1. 物事を考えて運動を指令する「前頭葉」
2. ものを感じて解析する「頭頂葉」
3. 記憶や言語、音の解析を行う「側頭葉」
4. 資格情報を取り入れて解析する「後頭葉」

【前頭葉】は人間の進化の過程で劇的に発達した部位であり、人間とサルを隔てる分水嶺とも言われています。
人間が社会生活を営む上で社会がより高度化、複雑化して問題解決も複雑になってきましたが、それを感情的ではなく理性的に解決するなどの過程で、ほかの動物には備わっていない機能として大きく発達してきたのです。

まれに病気や事故で前頭葉を損傷してしまうと、それまで温厚な性格だった人が急に怒りっぽくなったり暴力をふるったりといった問題行動を起こすことがあります。

【頭頂葉】は空間の知覚機能・接触・圧力・温度や痛みなどの感覚情報の処理や鎖骨から下の痛みに関連しています。
手でモノを触ったり体に触れた時に暗闇であってもその温度や柔らかさなどを認識することができるのは頭頂葉の働きによるものです。

【後頭葉】は視覚情報を処理することで色や形の認識を行います。
鎖骨から上の痛みに関連しており、後頭部を強打した時、瞬間的に目の奥がチカチカっとする(火花が飛ぶ)というのは一時的な視覚障害が起きたためです。

【側頭葉】は耳の周辺にあり、言語の理解、記憶や物事の判断、感情の制御や聴覚をつかさどる器官です。



気になる認知症

歳を取ってもいつまでも若々しくありたいと思うのは誰でも同じです。
お肌やボディや髪を美しく保つのはもちろん、できれば頭脳の衰えもなく老後を迎えたいですよね。

ところが、年を取ると体の不調のみならず「認知症」という脳の病気を発症する人が多くなってきました。
昔に比べてこれほど認知症が社会問題になってきている理由の一つに「長寿高齢化」があります。

戦国時代の日本人の平均寿命は何と50歳くらいでした!
医療制度の充実、和食を中心とした食文化やライフスタイルの変化、社会保障制度など、もろもろの理由から戦後の日本人の寿命は延び続けています。

たしかに体は健康で長生きになりましたが、では「脳」の働きはどうかというと、これは残念ながら体の健康さとは無関係に脳の委縮などの理由で認知症を発症する人が増えてきたのです。

「認知症を発症するのは高齢者だけ」と思っている方はいらっしゃいませんか?
個人差もありますが、早い人では40代で認知症を発症することもあります。

<認知症とは>
脳神経が死に絶えたり、脳機能が低下したりすることによって認識したり記憶したり判断したりする力が失われて、日常生活に支障をきたす状態のことをいいます。




認知症を発症する原因

では、早い人では40代から発症するという認知症の原因を見てみましょう。

脳の委縮

大脳は完成した直後から老化が始まり、脳の委縮という形に進んでいきます。
脳はまず後頭葉や側頭葉が成長し、その後頭頂葉や前頭葉が発達し、思春期を過ぎた頃にほぼ完成します。
大脳の老化は成長過程とは逆に前頭葉から始まります。

脳の委縮は成長期の順番と異なり、まず前頭葉から始まります。
物事を考えたり運動を指令する高次機能を担う前頭葉から委縮が始まり、側頭葉、後頭葉へと進行していきます。

脳はその体積が大きいほど認識力、思考力、判断力などの高次機能が高いとされており、委縮が進むほど認知症発祥のリスクが高くなるのです。

現代社会においては国際的にも認知症と診断された患者数は急増しています。
65歳以上の高齢者の認知症患者は平成24年(2012年)では462万人で7人に1人の割合でしたが、2025年には700万人にも達するといわれています。
これは実に65歳以上の人口の5人に1人を占める割合です。

急上昇中の認知症患者数ですが、すべての人が認知症になるわけではありません。
確かに誰でも歳を取ると脳の委縮は進みますが、多くの場合、脳神経のネットワークシステムは委縮を補完して認知機能が保たれるからです。

加齢によって脳の委縮が進行しても、脳に軽度のストレスを与え続ければ認知症を予防することができます
認知症の原因と仕組みを知ったうえで、どんな対策が認知症予防に有効であるかを考えていきましょう。

様々な病気が原因の場合

認知症を発症するのは脳の委縮だけではなく、いくつかの病気がその引き金になることがあります。

アルツハイマー型認知症

認知症の原因として最も患者数の多い「アルツハイマー病」ですが、これは大脳の側頭葉【海馬】が萎縮しておきます。
MRIなど脳の画像診断で「老人斑」と呼ばれるシミが現れるのも特徴です。

脳の中にβアミロイドと呼ばれるたんぱく質が溜まり、それが脳全体に蓄積されることで健全な神経細胞を変化・脱落させて脳の働きを低下させてその結果、脳の委縮が起こると考えられています。

アルツハイマー病を発症すると、物忘れが激しくなるなど記憶障害の症状があらわれ、進行するにつれて時間や場所、人の認識ができなくなる「見当識障害」が起こります。


やがて大脳の機能が衰え、身体の機能が低下して動きが不自由になり数年で寝たきりになることもありますが、人によっては10年以上たっても自立して生活している人もいて、その進行状況は様々です。

アルツハイマーの根本治療はまだ確立されていませんが、抗認知症薬(アリセプト・メマリーなど)で病気の進行を遅らせることができます。

レビー小体型認知症

アルツハイマー病は女性に多く発症する病気ですが、このレビー小体型認知症は男性に多くみられる症状です。
脳の中にレビー小体という円形の物質が現れるものでアルファ・シヌクレインという特殊なたんぱく質から成ります。

これが大脳皮質に多く現れると物忘れなど認知症の症状が発症します。

脳のもっとも下の脳幹部にレビー小体が現れると手の震え、小刻み歩行、手足のこわばりや表情が乏しくなるパーキンソン病のような症状のほか幻視、その都度変わる理解や感情の変化、大声での寝言や行動化など、アルツハイマー型認知症とは違った症状が現れますこともあります。

他に立ちくらみ、便秘・失禁など自律神経症状を伴うこともあります。

前頭側頭型認知症

人としての高度な行動を行う指令を出す前頭葉や側頭葉を中心とした脳の神経細胞が少しずつ壊れていくことで発症します。
社会のルールに合わせた行動ができなくなり、トイレ以外で排便したり、スーパーで会計前のものを食べてしまったりという行動が現れます。

物忘れではなく異常な行動が目立つようになるので、単に性格が変わったと思われて病気に気付かれないこともあるようです。
落ち着きがなくなり、何度も同じことを言ったり、繰り返し行動したりしますが、反対に非活動的になり物事に対して無関心になったりします。

血管性認知症

脳梗塞や脳出血など脳の血管が詰まったり破れたりすると、その周りの神経細胞がダメージを受け、そのことによって発症する認知症です。
脳細胞欠損の部位や障害の程度によって症状が異なってきます。

できることとできないことの区別がはっきり分かれることが多く、手足の麻痺などの神経症状・運動障害が出たりします。
任地の症状が出たりでなかったりの「まだら症状」も多くみられ、血管の拡張や血液が固まらない薬を使用することもあります。

慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、脳腫瘍など

脳の疾患が原因で引き起こされる認知症のことを「二次性認知症」と呼びます。
この二次性認知症の中で最も割合が多いのが脳血管性認知症といい、脳血管の異常(脳梗塞や脳出血など)によって脳がダメージを受けたために起こる認知症です。

【慢性硬膜下血腫】
事故などで頭部を怪我した時に頭蓋骨の内側(くも膜と硬膜の間)に血腫(血の塊)ができると、脳が圧迫されます。
血腫が小さい場合は自然に治癒することもありますが、大きい血腫の場合は外科的手術をして取り除く必要があります。

頭部に外傷を受けると数週間ののち、頭痛・嘔吐・片麻痺・意欲の低下や見当識障害といって日付や時間や場所などが認識できなくなることがあります。

多量に飲酒する習慣のある人、すでに認知症を発症していて脳が委縮している人は血腫ができやすくなります。
脳のダメージが出現する前に血腫を除去することで、認知症の症状が回復することもあります。

<アルコール摂取量はほどほどに>
アルコールには血小板の凝集を抑制し、血液を固まりにくくする作用があるので、多量に飲酒すると出血の危険性が高くなります。


【正常圧水頭症】
脳は豆腐のように柔らかい臓器なので、硬い頭蓋骨に直接ぶつからないように髄液(ずいえき)という液体の中に浮かんだ状態で、外部からの衝撃から保護されています。

この髄液が何らかの異常によって過剰分泌されると、脳が逆に圧迫されて疾患が起きるのですが、この疾患を「水頭症」と呼ぶのです。

水頭症には「交通性水頭症」と「非交通性水頭症」の2種類があるのですが、交通性水頭症の一つに含まれるのが「正常圧水頭症」であり、症状としては歩行障害、認知機能障害、尿失禁の3つが主に現れます。

これは60歳以上の方に多くみられ、認知機能障害で思考力や注意力の低下、実行機能障害で計画を立てて行動することが困難になるなどの症状は強く現れ、反対に見当識障害で日付や時間、場所の認識ができなくなるといった症状は比較的軽く現れるという特徴があります。



まとめ



認知症の研究が始まって久しいですが、まだまだ解明されていない問題も山積しています。
ただ、確実に認知症を発症する人数は世界的にも急増の一途をたどっています。

集計機関により差はあるものの、世界的には2016年時点で5000万人弱、2050年には1億人を超得るとの予測もあります。
日本では2015年は約500万人が、そして2025年には700万人を超すのではないかといわれています。
65歳以上の実に5人に1人が認知症になる計算です。

現代社会において、認知症の患者数は国際的に急増しています。2016年の時点で5000万人弱、50年には1億人を超えると予測されています。厚労省の統計によると国内も同様に激増しており、1980年代には50万人程度でしたが、15年には500万人以上まで膨らみ、25年には700万人を超すと言われています。

誰もが脳神経の死滅、その他の原因で認知症になる危険性はあります。
しかしすべての人が認知症になるわけではありません。
というのは、多くの人は脳神経のネットワークシステムが萎縮した脳神経を補完して認知機能を保つからです。



加齢によって脳の委縮が生じても脳に知的刺激を与え続ければ、認知症の予防が可能なのです。
いたずらに認知症を恐れるのではなく、認知症の原因やしくみ、それに対抗する対策を立てて多くの人が心身共に健康で長生きできる社会になることを心から願ってやみません。